コペンハーゲンは、フレッシュなファッションの才能の宝庫だ。サックス・ポッツ(SAKS POTTS)、セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)、アストリッド アンデルセン(ASTRID ANDERSEN)といったデンマークスタイルを再定義するデザイナーもいる上、ミルステッド(MILSTED)のようなさらにコアなブランドも後を絶たない。創造的と革新の街であると同時に、歴史を大いに感じさせる街のヒストリーとファッションが交わる場所が、市内のヴィンテージショップだ。ストロイエのメインショッピングエリアや周辺のガニー(GANNI)のブティックに挟まれるように佇む、チェックすべき6軒をピックアップ。
TIME'S UP
観光客で賑わうラウンドタワーのすぐ近くにある小さなショップ、タイムズ・アップ(TIME'S UP)には、90年代のシャネル(CHANEL)のデニム、60年代のサンローラン(SAINT LAURENT)のプリントドレスやジャケット、グッチ(GUCCI)やエスカーダ(ESCADA)などのコスチュームジュエリーをはじめとするヴィンテージ品が所狭しと並んでいる。また、フリル付きのペザントブラウスやデコスタイルのカクテルドレスなど、ノーブランドのアイテムも豊富だ。「垂涎もののデザイナーズやユニークなヴィンテージアイテムをフェアな価格帯で取り扱っている」 と言うスカンジナビア版『VOGUE』のエディター、アリソン・シフマンのおすすめは、一級品のジャケットやニットウェアが揃うメンズセクション。
住所/Krystalgade 4, 1172 Copenhagen
JÉRÔME
ヴェスターブロ地区にあるジェローム・ヴィンテージ(JÉRÔME VINTAGE)の明るく広々とした店内は、磨き上げられたコンクリートの床や鏡張りのレジカウンターなど、洗練された装飾が施されているモダンな空間。ピア・アンナ・キエルフによって創業されたショップは、「スカンジナビアのミニマルなタッチを添えた、厳選されたラグジュアリーヴィンテージ」で知られるとシフマンは言う。お土産Tシャツから70年代もののクレージュ(COURRÈGES)、50年代のディオール(DIOR)のコスチュームジュエリーからエルメス(HERMÈS)のプリントレギンスまで、幅広いヴィンテージアイテムを置く。オリジナルブランドのジェローム・ステュディオ(JEROME STUDIO)も展開している。
住所/Vesterbrogade 36, 1620 Copenhagen
MAGNOLIA'S
クマーゲーゼのハット専門店のすぐ下にあるのが、コペンハーゲン有数のヴィンテージストアとして誰もが挙げるマグノリアス(MAGNOLIA'S)。ヴィンテージよりもリユースショップに近く、ガニーからシャネルまで、イットガールたちが愛用しているブランドのリユースやセカンドハンド品を求めている人にはうってつけだ。委託販売も行っていて、セレクションの大半はオンラインで購入可能。
住所/Købmagergade 5, 1150 Copenhagen
O-S-V
デンマーク語で「など」を意味する「og så videre」の略であるオーエスーヴィ(O-S-V)からは、その名前の通り、セカンドハンドピースが循環して寿命が延びていく様子が思い浮かぶ。2018年にリーネ・オーランドとアンドレア・グリー・ムンクによって立ち上げられて以来、「訪れる人がショッピングを楽しみながら、のんびりくつろげる場所」を目指していて、コーヒーショップも併設している。「ここでのショッピング体験は、まるでクールなデンマーク人の友人のワードローブを物色しているような感じで、デンマークと海外ブランドの両方がしっかりとセレクトされています」とシフマン。
住所/Peder Hvitfeldts Stræde 4, 1173 Copenhagen
I BLAME LULU
デンマークを訪れた際に外せないもうひとつのリユースショップがアイ・ブレイム・ルル(I BLAME LULU)。フレゼレクスベアとシャルロッテンルンドに2店舗を構え、新品同様のセカンドハンドアイテムを多数取り揃えている。コレクションのすべてをオンラインで購入でき、古着以外を求めている人に向けたプライベートブランドも展開中。
住所/Gl.Kongevej 101, 1850 Frederiksberg|Jægersborg Allé 19, 2920 Charlottenlund